おもろさうし (1623)
第五
首里天ぎやすへあんじおそいがなし 首里おもろの御さうし 天啓三年癸亥三月七日
232966おもろさうし — 第五
首里天ぎやすへあんじおそいがなし 首里おもろの御さうし 天啓三年癸亥三月七日
1623

首里天ぎやすへあんじおそいがなし 首里おもろの御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第五

おいぢへしよりちよわちへからの節

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5-212(1)

一首里のてだと/天に 照る てだと/まぢゆに ちよわれ/又御愛してだと/天ゝ 照る てだと/又てだ一郎子と/天ゝ 照る てだと/又てだ八郎子と/天ゝ 照る てだと

一首里のてたと/天に てる てたと/まちゆに ちよわれ/又みかなしてたと/てにゝ てる てたと/又てたいちろくと/てにゝ てる てたと/又てたはちろくと/てにゝ てる てたと

5-213(2)

一首里 ちよわちへからわ/島の主てだよ/今ど 上下 鳴響む/又ぐすく ちよわちへからは

一首里 ちよわちへからわ/しまのぬしてたよ/いみやと かみしも とよむ/又くすく ちよわちへからは

あかんこうがいよやにが節

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5-214(3)

一首里杜 上て 行けば/夜の明けて/てだの 照り居る様に/又真玉杜 上て 行けば

一しよりもり のほて いけは/よのあけて/てたの てりよるやに/又またまもり のほて いけは

うちいぢへはしよりちよわちへが節

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5-215(4)

一首里杜よ/我が親国よ/歓ゑ栄よわちへ/又良かる日の 数よ/きやかる日の 数よ

一首里もりよ/わかおやくによ/あまゑふさよわちへ/又よかるひの かすよ/きやかるひの かすよ

よきげらへが節

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5-216(5)

一首里杜 真玉杜 げらへて/後勝る世掛け拍子 みおやせ/又下足から 基足から おり上げて/又丈高く 幅広く おり上げて

一しよりもり またまもり けらへて/のちまさる世かけひやし みおやせ/又しもあしから もとあしから おりあけて/又たけたかく はりひろく おりあけて

あおりやへが節

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5-217(6)

一首里 おわる てだこが/玉石垣 げらへて/玉金持ち満ちへるぐすく/又ぐすく おわる てだこが/玉石垣 げらへて

一首里 おわる てたこか/たまいしかき けらへて/たまこかねもちみちへるくすく/又くすく おわる てたこか/たまいしかき けらへて

あおりやへが節

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5-218(7)

一首里杜 げらへて/げらへたる 清らや/上下の世/揃ゑる ぐすく/又真玉杜 げらへて/げらへたる 清らや

一しよりもり けらへて/けらへたる きよらや/かみしもの世/そろゑる くすく/又またまもり けらへて/けらへたる きよらや

5-219(8)

一太郎金ぎや細工/神座ぎやめ 鳴響で/首里杜/金 寄り満ちへて/又太郎金ぎや細工/おぼつぎやめ 鳴響で

一たらかにきやさいく/かくらきやめ とよて/しよりもり/こかね よりみちへて/又たらかにきやさいく/おほつきやめ とよて

5-220(9)

一聞ゑ 按司添いが/樋川門は げらへて/上下 揃ゑる 世の閂/打ちちゑ みおやせ/又鳴響む 按司添いぎや

一きこゑあちおそいか/ひかわちやうは けらへて/かみしも そろゑる 世のとて/うちちゑ みおやせ/又とよむあちおそいきや

5-221(10)

一聞へ按司添いぎや/赤田門は 開けわちゑ/神てだの 揃て/誇りよわちへ/又鳴響む按司添いぎや/精の門 開けわちへ/又おなり神 崇べて/又奇せ宣り人 崇べて

一きこへあちおそいきや/あかたちやうは あけわちゑ/かみてたの そろて/ほこりよわちへ/又とよむあちおそいきや/すへのちやうは あけわちへ/又おなりかみ たかへて/又くせせりきよ たかへて

あおりやへが節

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5-222(11)

一思ひまたふきや/米思いは げらへて/神座 在つる/雲子口 みおやせ/又愛しわうしやくが/米思いは げらへて/又天からわ 降り添て/米思いは げらへて/又地からは 湧き上がる/米思いは げらへて

一おもひまたふきや/よねもいは けらへて/かくら あつる/くもここちへ みをやせ/又かなしわうしやくか/よねもいは けらへて/又てにからわ ふりおそて/よねもいは けらへて/又ちいからは わきあかる/よねもい けらへて

5-223(12)

一首里まぢや/御殿 入りちへ 見ちゑ/清らやのみ御殿/又ぐすくまぢや/御殿

一首里まちや/おとの いりちへ みちゑ/きよらやのみおとん/又くすくまちや/おとん

5-224(13)

一首里杜ぐすく/鳴響む世添い杜/世の果報 世持つせぢ みおやせ/又真玉杜ぐすく

一しよりもりくすく/とよむ世そいもり/よのかほう 世もつせち みおやせ/又またまもりくすく

5-225(14)

一首里真玉杜/精高按司添いや/君寄せ 綺羅奇せ 見物/又君の望月や/精高按司添いや

一首里またまもり/せたかあちおそいや/きみよせ きらくせ みもん/又きみのもちつきや/せたかあちおそいや

5-226(15)

一嶽の鈴鳴りや/果報 揃ゑわちゑ/吾が成さい人後勝り 手摩て/又君の望月ぎや

一たけのすつなりや/かほう そろゑわちゑ/あかなさいきゆのちまさり てつて/又きみのもち月きや

ぢやなのしはねしやりが節

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5-227(16)

一首里福地人/良かるゑさの主/今日の 珍しや/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又我謝の浦の 貢/うつの浦の 捧げ

一しよりふくしきよ/世かるゑさのしゆ/けおの めつらしや/又けおのゆかるひに/けおのきやかるひに/又かちやのうらの かない/うつのうらの さゝけ

うちいぢへはしよりいちやが節

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5-228(17)

一首里太求思いや/若てだす/君々 似せれ/又ぐすく太求思いや

一首里たちよもいや/わかてたす/きみ にせれ/又くすくたちよもひや

5-229(18)

一首里 在つる 見揚がり/神酒寄せ せん寄せ げらへ/又ぐすく 在つる 見揚がり

一しより あつる みやかり/みいきよせ せんよせ けらへ/又くすく あつる みやかり

なべたるがおもろの節

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5-230(19)

一首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/天より下の/王にせてだ/又真玉杜 ちよわる

一しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし/天よりしたの/わうにせてた/又またまもり ちよわる

5-231(20)

一首里杜 ちよわる/世添うせぢ 持ちよわちゑ/てるかはす 守て/世は ちよわれ/又真玉杜 ちよわる/又照る雲に 知られ/又添て 凪やけれ/又さしふ 照る雲に/又もつき 照る真物/又馬替へは 居せわちへ/又昔よりや 勝り/又けさよりや 勝り/又上下は 揃ゑて/又地離れは 揃へわ/又天が下 揃へて/又てるかはが 御差ししよ

一しよりもり ちよわる/世そうせち もちよわちゑ/てるかはす まふて/よは ちよわれ/又またまもり ちよわる/又てるくもに しられ/又おそて とゝやけれ/又さしふ てるくもに/又もつき てるまもん/又うまかへは ゐせわちへ/又むかよりや まさり/又けさよりや まさり/又かみしもは そろゑて/又ちはなれは そろへわ/又天がした そろへて/又てるかはか うさししよ

5-232(21)

一首里若細工/真物御殿 げらへて/世勝りのおぎやか思ひしよ/十百度 ちよわれ/又ぐすく若細工/精の御殿 げらへて/又大君は 崇べて/又押笠は 崇べて/又親のろは 崇べて/又今帰仁のあす達/誇て し居る 使い

一首里わかさいく/ま物おとん けらへて/世まさりのおきやかもひしよ/ともゝと ちよわれ/又くすくわかさいく/すゑのおとん けらへて/又大きみは たかへて/又おしかさは たかへて/又おやのろは たかへて/又みやきせんのあすた/ほこて しよる つかい

あおりやへが節

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5-233(22)

一国笠が もちよる/大世の主按司添い/真玉杜/揃ゑて ちよわれ/又雲子杜親のろ/又首里杜 降れて/又真玉杜 降れて/又てるかはゝ 崇べて/又てるしのは 崇べて/又君々は 崇べて

一くにかさか もちよる/大世のぬしあんしおそい/ともゝすゑ/そろゑて ちよわれ/又くもこもりおやのろ/又しよりもり おれて/又またまもり おれて/又てるかはゝ たかへて/又てるしのは たかへて/又きみは たかへて

あおりやへが節

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5-234(23)

一首里杜ぐすく/島金ぐすく/十百末/十百歳す ちよわれ/又真玉杜ぐすく/国金ぐすく

一首里もりくすく/しまこかねくすく/ともゝすゑ/とひやくさす ちよわれ/又またまもりくすく くにこかねくすく

うらおそいのおやのろが節

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5-235(24)

一玉の御孵で加那志/首里杜 げらへて/上下の戦せぢ みおやせ/又げらへ御孵で加那志/真玉杜 げらへて/又首里杜 ちよわる/若い人孵で加那志

一たまのみそてかなし/しよりもり けらへて/かみしものいくさせち みをやせ/又けらへみそてかなし/またまもり けらへて/又しよりもり ちよわる/わかいきよすてかなし

うらおそいおやのろが節

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5-236(25)

一げらへ 沖縄が/首里杜 降れわちへ/世添うせぢ/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む沖縄が/真玉杜 降れわちへ/又君ぎや 寄り立【ゝ】ば/雲子 寄り満ちへて/又君ぎや 寄り立【ゝ】ば/金 寄り満ちゑて

一けらへゆきなわか/しよりもり おれわちへ/世そうせち/おきやかもいに みおやせ/又とよむゆきなわか/またまもり おれわちへ/又きみきや よりた〔ゝ〕は/くもこ よりみちへて/又きみきや よりたゝは/こかね よりみちゑて

うらおそいおやのろが節

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5-237(26)

一玉の御孵で加那志/げらゑ御孵で加那志/神 衆生 揃て/誇りよわちへ/又奧武の嶽大主/なです杜大主/又かゑふたに 降ろちへ/厳子達に 取らちへ

一たまのみそてかなし/けらゑみそてかなし/かみ すちや そろて/ほこりよわちへ/又あうのたけ大ぬし/なてすもり大ぬし/又かゑふたに おろちへ/いつこたに とらちへ

あおりやへが節

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5-238(27)

一東方の大主/世添うせぢ按司添い/天ぎや下/せぢ 遣り遣り ちよわれ/又聞へ国治り人/世添うせぢ按司添い

一あかるいの大ぬし/世そうせち あちおそい/天きやした/せち やりやり ちよわれ/又きこへくにせりきよ/世そうせちあちおそい

きこゑ大ぎみがおれてあすびやうればが節

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5-239(28)

一あまみや 初またる/首里杜ぐすく/此れど 金内に 譬わる/又しねりや 初またる/真玉杜ぐすく

一あまみや はちまたる/しよりもりくすく/これと こかねうちに たとわる/又しねりや はちまたる/またまもりくすく

うらおそいのおやのろが節

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5-240(29)

一あまみきよが真細工/首里杜 げらへて げらへ遣り/おぎやか思いに みおやせ/又しねりやこが真細工/真玉杜 げらへて

一あまみきよかまさいく/しよりもり けらへて けらへやり/おきやかもいに みおやせ/又しねりやこかまさいく/またまもり けらへて

5-241(30)

一あまみきよわ/大島は 造て/八千代 英祖にや末/おぎやか思いに みおやせ/又しねりやこは/大島は

一あまみきよわ/大しまは つくて/やちよ ゑそにやすゑ/おきやかもいに みおやせ/又しねりやこは/大しまは

あおりやへが節

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5-242(31)

一あまみきよが 御差ししよ/此の大島 降れたれ/十百末/おぎやか思いす ちよわれ/又しねりやこが 御差ししよ/此大島 降れたれ/又穂花 取て ぬき上げは/塵錆は 付けるな/又穂先 取て ぬき上げは/粉錆も 付けるな

一あまみきよか うさししよ/この大しま おれたれ/ともゝすへ/おきやかもいす ちよわれ/又しねりやこか うさししよ/此たしま おれたれ/又ほうはな とて ぬきあけは/又ちりさひは つけるな/又ほうさき とて ぬきあけは/かうさひも つけるな

5-243(32)

一鍋樽が おもろ/百度 変わりくるぎやめ/此れど べにへき 鳴響む/又鍋樽が 宣るむ

一なへたるか おもろ/もゝつ かわりくるきやめ/これと へにひき とよむ/又なへたるか せるむ

あおりやへが節

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5-244(33)

一鍋樽が おもろ/ぐすく御殿 げらへて/上下の/見物する 清らや

一なへたるか おもろ/くすくおとの けらへて/かみしむの/み物する きよらや

同節

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5-245(34)

一ゆだい人が おもろ/英祖にや末てだが家/世広く 世長く ちよわれ/又ゆだい人が 宣るむ

一ゆたいきよか おもろ/ゑそにやすへてたかうち/世ひろく 世なかく ちよわれ/又ゆたいきよか せるむ

さはちこがおもろおへつきがせるもが節

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5-246(35)

一さはち人が おもろ/金 もちろく様に /十百末/此れど 言ちゑ 鳴響む/又さはち人が 宣るむ/又首里杜ぐすく /金 もちろく様に/又京 鎌倉 有らや

一さはちきよか おもろ/こかね もちろくやに/ともゝすゑ/これと いちゑ とよむ/又さはちきよか せるむ/又しよりもりくすく/こかね もちろくやに/又きや かまくら あらや

さはちこがおもろこがねもちろくやにが節

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5-247(36)

一さはち人が おもろ/お祝付きが 宣るむ/十百末/此れど 言ちゑ 鳴響む/又聞ゑぐすく御殿/鳴響むぐすく御殿/又寄せ車 寄せて/真糸の縄 延へて

一さはちきよか おもろ/おゑつきか せるむ/ともゝすゑ/これと いちゑ とよむ/又きこゑくすくおとの/とよむくすくおとの/又よせくるま よせて/まちゆのなわ はへて

あおりやへが節

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5-248(37)

一吾の金ぐすく/歓ゑ遣り みおやせば/末 勝て/十百歳す ちよわれ/又首里杜ぐすく/歓ゑ遣り みおやせば/又歓ゑ遣り み【お】やせば/心 緩いみき

一あんのかねくすく/あまゑやり みおやせは/すへ まさて/とひやくさす ちよわれ/又首里もりくすく/あまゑやり みおやせは/又あまゑやり み〔お〕やせは/こゝろ ゆるいみき

まかびたらひよもいが節

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5-249(38)

一頼ん中嶺や/百按司より/およ 勝りよわれ/又頼ん貢継ぎや

一たよん中みねや/もゝあちより/およ あさりよわれ/又たよんかねつきや

5-250(39)

一頼ん中嶺や/頼ぬ貢継ぎや/此れど 按司の君志てだ/又首里 おわる てだこ/御愛しのてだこ/又百浦添い ちよわちへ/世添わりに ちよわちへ/又居ちへ おわれば 清らや/頂 おわれば 見欲しや

一たよん中みねや/たよぬかねつきや/これと あんしのきみしてた/又しより おわる てたこ/みかなしのてたこ/又もゝうらおそい ちよわちへ/世そわりに ちよわちへ/又ゐちへ おわれは きよらや/つちゑ おわれは みほしや

おもろねやがりやせるむねやがりがおもろどそないせるむが節

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5-251(40)

一中嶺 来よもん/貢継ぎ 来よ物/首里京ん内 歓やかせ/又貢 為ちゑ 来よ物/捧げ 為ちゑ 来よ物

一なかみね きよもん/かねつき きよ物/しよりきやんうち あまやかせ/又かない しちゑ きよ物/さゝけ しちゑ きよ物

おもろねやがりやせるむねやがりがおもろどそないせるむが節

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5-252(41)

一中嶺 来よもん/貢継ぎ 来よ物/此れ 言ちゑ 按司添い 栄せ/又阿嘉ん子 おもろ/饒波犬子 をもろ/又真石金 おもい/吾が 寄せて おかば

一なかみね きよもん/かねつき きよ物/これ いちゑ あんしおそい はやせ/又あかんこ おもろ/ねはいんこ をもろ/又まいしかね おもい/あか よせて おかは

あおりやへが節

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5-253(42)

一あかわりぎや おもろ/口正しや あもの/十百度 拝で/輝居らに/又年の初まりに/祝い事 為れば/又首里杜 ちよわる/世勝りのおぎやか/又真玉杜 ちよわる/世勝りのおぎやか/又百歳 算しよわちゑ/世勝りのおぎやか

一あかわりきや おもろ/くちまさしや あもの/ともゝと おかて/かかおらに/又としのはちまりに/ゆわい事 すれは/又しよりもり ちよわる/世まさりのおきやか/又またまもり ちよわる/世まさりのおきやか/又ひやくさ さにしよわちゑ/世まさりのおきやか

あんのあかみねまくちまさしやあ物が節

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5-254(43)

一吾のあかわりや/口正しや あ物/世広く 世長く ちよわれ/又年の初まりに/祝い事 みおやせば

一あんのあかわりや/くちまさしや あ物/よひろく ようなかく ちよわれ/又としのはちまりに/よわいこと みおやせは

あおりやへが節

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5-255(44)

一あかわりぎや おもろ/安須杜の/世持つ孵で水よ みおやせ/又今日の良かる日に

一あかわりきや おもろ/あすもりの/よもつすてみつよ みおやせ/又けおのよかるひに

あおりやへが節

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5-256(45)

一あかわりぎや おもろ/あかわりぎや 宣るむ/思ひ子す/十百歳よ ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又英祖にや末やれば/てだが末やれば/又首里杜 ちよわちへ/真玉杜 ちよわちへ

一あかわりきや おもろ/あかわりきや せるむ/おもひくわす/とひやくさよ ちよわれ/又けおのゆかるひに/けよのきやかるひに/又ゑそにやすゑやれは/てたかすへやれは/又しよりもり ちよわちへ/またまもり ちよわちへ

5-257(46)

一島尻が おもろ/口正しや あ物/地天の 有らぎやめ ちよわれ/又島尻ぎや 宣るむ/又按司添いぎや 思い子/何れの按司ぎや 譬へる

一しまちりか おもろ/くちまさしや あもの/ち天の あらきやめ ちよわれ/又しまちりきや せるむ/又あちおそいきやおもいくわ/つれのあちきや たとへる

5-258(47)

一吾のあかみねま/口正しや あ物/てだやれば/十百歳す ちよわれ/又吾のもとみねま

一あんのあかみねま/くちまさしや あ物/てたやれは/とひやくさす ちよわれ/又あんのもとみねま

5-259(48)

一吾のあかみねま/口正しや あ物/百ぢやら 直す/せぢ 持つ 貴み/又吾のもとみねま

一あんのあかみねま/くちまさしや あ物/もゝちやら なおす/せち もつ たゝみ/又あんのもとみねま

たくしたらなづけが節

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5-260(49)

一せぢ子 生ちへからは/我が身 若く なて/てだが命/神が命 みおやせ/又思ひ 生ちゑからわ

一せちこ なちへからは/わかみ わかく なて/てたかいのち/かみかいのち みおやせ/又おもひ なちゑからわ

おもろねやがりがあまゑわちへからいみやどよわまさりが節

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5-261(50)

一愛し国頭ぎや おもろ/こそてはた 御肝/だりじよ 下司に 思われゝ/又愛し国頭が 宣るむ

一かなしくにかみきや おもろ/こそてはた おきも/たりしよ けすに をもわれゝ/又かねしくにかみか せるむ

あんのあかみねまが節

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5-262(51)

一愛し国頭が 宣るむ/良かる国頭ぎや/天が下/だりじよ 鳴響みよわれ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/又居ちゑ おわれば 清らや/頂 おわれば 清らや

一かねしくにかみか せるむ/よかるくにかみきや/天かした/たりしよ とよみよわれ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし/又ゐちゑ おわれは きよらや/つちへ おわれは きよらや

あをりやへが節

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5-263(52)

一まみちけが おもろ/精の口正しや/十百末/十百歳す ちよわめ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又大君は 崇べて/国守りは 崇べて/又首里杜 ちよわる/世勝りのおぎやか

一まみちけか おもろ/すゑのくちまさしや/ともゝすゑ/とひやくさす ちよわめ/又けよのよかるひに/けおのきやかるひに/又大きみは たかへて/くにもりは たかへて/又首里もり ちよわる/世まさりのおきやか

あおりやへが節

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5-264(53)

一まみちけが おもろ/口正しや あ物/英祖にや末/思い子す ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又首里杜ぐすく/真玉杜ぐすく/又百浦添い ちよわちへ/精の御殿 ちよわちへ

一まみちけか おもろ/くちまさしや あ物/ゑそにやすへ/おもいくわす ちよわれ/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又しよりもりくすく/またまもりくすく/又もゝうらおそい ちよわちへ/すゑのおとん ちよわちへ

かつれんはいきやるかつれんが節

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5-265(54)

一直ぢ人わ/今日わ のが 為居らい/いみ気杜ぢよ/いちよなしや 為居るな/又直ぢ人わ/なまわ の【が】

一なをちきよわ/けよわ のか しよらい/いみきもりちよ/いちよなしや しゆるな/又なおちきよわ/なまわ の〔か〕

うらおそいのおやのろが節

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5-266(55)

一直ぢ人が/首里かち 来れば/島 広く/国 広く/又直ぢ人が/御前から

一なおちきよか/しよりかち くれは/しま ひろく/くに ひろく ちよわれ/又なおちきよか/御まゑから

うちいぢへはおやみかまが節

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5-267(56)

一直ぢ 面影や/按司の 面影や/好かての 思い出のてだ/又按司からど 好かる/下司からど 好かる

一なおち をもかけや/あんの おもかけや/すかての おもいちゑのてた/又あんからと すかる/けすからと すかる

ぐすくまの大や又よしの大やきやんうちあまへが節

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5-268(57)

一つるこにくけしや/良かるにくけしや/玉 積む/京ん内 見ちやる/又老い人に 問ゑば/人の親に 問へば/又けさよりや 勝り/昔よりや 勝り

一つるこにくけしや/よかるにくけしや/たま つむ/きやんうち みちやる/又おい人に とゑは/ひとのおやに とへは/又けさよりや まさり/むかよりや まさり

たまつもきやうの内が節

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5-269(58)

一つるこにくけしや/良かるにくけしや/見揚がの鳥/見揚がの鷲/又中辺 舞う鳥や/雲辺 舞う鳥や/又鳥む 物 知ると/鷲も 物 知ると/又久米は いなへ 遣り/慶良間 舞い越ゑて

一つるこにくけしや/よかるにくけしや/みやかのとり/みやかのわし/又なかへ まうとりや/くもへ まうとりや/又とりむ 物 しると/わしも 物 しると/又くめは いなへ やり/けらま まいこゑて

きこゑあおりやへがとすゑやすゑぎやめもが節

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5-270(59)

一聞ゑ押掛けが/首里杜 降れわちへ/君つほに/おぎやか思いに みおやせ/又君のにせ殿が/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからわ/又さしふ 七ころに/降れ栄てからわ

一きこゑおしかけか/しよりもり おれわちへ/きみつほに/おきやかもいに みおやせ/又きみのにせとのか/またまもり おれわちへ/又さしふ いつゝころに/おれなおちへからわ/又さしふ なゝつころに/おれふさてからわ

しよりちよわちへからしまのぬしてだが節

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5-271(60)

一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/さすが添い/世 添わて ちよわれ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志

一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/さすかおそい/世 そわて ちよわれ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし

しよりちよわちへからしまのぬしてだが節

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5-272(61)

一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/てだの 照らぎやめ ちよわれ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志

一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/てたの てらきやめ ちよわれ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし

しよりちよわちへからしまのぬしてだが節

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5-273(62)

一おぎやか日思いや/按司々々 せの 好み/見物屏風/上下の 鳴響み/又おぎやか精継ぎや

一おきやかへともいや/あち せの このみ/みもんみやふ/かみしもの とよみ/又おきやかしひつきや

おなじ節

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5-274(63)

一おぎやか日思いや/おぎや精継ぎや/按司 てだ 敬まて へらい/又近す 囀るな/側す 囀るな/又知られ事 有らば/中 取り遣り 知られゝ

一おきやかへともいや/おきや(か)しひつきや/あち てた おやまて へらい/又きやかす さへするな/はたす さへするな/又しられ事 あらは/なか とりやり しられゝ

しよりちよわちへからしまのぬしてだが節

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5-275(64)

一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/をふれ 御肝 休で/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/又近 謝名の掟/近 渡嘉敷仁屋

一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/をふれ おきも やすて/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし/又ちよか ちやなのおきて/ちよか とかしきにや

おもいこたらつが節

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5-276(65)

一おぎやか日思いや/首里親国 居てからわ/十百末 歓ゑ世す 成らめ/又おぎやか精継ぎや/若親国 居てからは

一おきやかへともいや/しよりおやくに おてからわ/ともゝすゑ/あまゑよす ならめ/又おきやかしひつきか/わかおやくに おてからは

しよりちよわちへからしまのぬしてだが節

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5-277(66)

一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/百按司の 見あぐも てだ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志

一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/もゝあちの みあくも てた/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし

おなじ節

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5-278(67)

一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/十百末/此れど 言ちへ 鳴響ま/又首里 おわる てだこ/ぐすく おわる てだこ

一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/ともゝすゑ/これと いちへ とよま/又しより おわる てたこ/くすく おわる てたこ

あおりやへが節

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5-279(68)

一聞へ按司添いが/おもかはに ちよわちへ/島世の あらぎやめ ちよわれ/又鳴響む按司添いが/金の島 ちよわちへ/又聞へ按司添いが/首里杜 ちよわちへ/てるかはが 照り居る様に ちよわれ/又鳴響む按司添いが/真玉杜 ちよわちへ/又聞得大君ぎや/浦鳴響み 召しよわちへ/島世の 有らぎやで/又鳴響む精高子が/鳴響み御船 召しよわちへ/又聞得大君ぎや/浦廻り 召しよわちへ/島世の 有らぎやで

一きこへあちおそいか/おもかはに ちよわちへ/しま世の あらきやめ ちよわれ/又とよむあちおそいか/かねのしま ちよわちへ/又きこへあちおそいか/しよりもり ちよわちへ/てるかはか てりよるやに ちよわれ/又とよむあちおそいか/またまもり ちよわちへ/又きこゑ大きみきや/うらとよみ めしよわちへ/しまよの あらきやて/又とよむせたかこか/とよみおうね めしよわちへ/又きこゑ大きみきや/うらまわり めしよわちへ/しまよの あらきやて

あおりやへが節

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5-280(69)

一おぎやか思いが おこのみ/地離れは 揃へて/歓ゑの門は げらへて/十百末ぎやめも/おぎやか思いしよ/末 勝て ちよわれ/又按司添いが おこのみ/又大君は 崇べて/又をなり君 崇べて/又けさよりも 勝り/又昔よりむ 勝り/又精の王やれば

一おきやかもいか おこのみ/ちはなれは そろへて/あまゑのちやうは けらへて/ともゝすへきやめも/おきやかもいしよ/すゑ まさて ちよわれ/又あちおそいか おこのみ/又大きみは たかへて/又をなりきみ たかへて/又けさよりも まさり/又むかよりむ まさり/又すゑのわうやれは

あおりやへが節

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5-281(70)

一おぎやか思いぎや/おこのみの 並松/おぎやか思い 誇て/末 勝て/枝 差ちゑ ちよわれ/又按司添いぎや/おこのみの 並松/又あまみきよわ/島は 造りよわちへ/又しねりきよわ/国は 造りよわちへ/又おぎやか思いが/島は 気合わしよわちへ/又按司添いが/国は 気合わしよわちへ/又上下は 揃へて/又地離れも 揃へて/又神てだも 守りよわ

一おきやかもいきや/おこのみの なみまつ/おきやかもい ほこて/すゑ まさて/ゆた さちゑ ちよわれ/又あちおそいきや/おこのみの なみまつ/又あまみきよわ/しまは つくりよわちへ/又しねりきよわ/くには つくりよわちへ/又おきやかもいか/しまは けやわしよわちへ/又あちをそいか/くには けやわしよわちゑ/又かみしむは そろへて/又ちはなれも そろへて/又かみてたも まふりよわ

あおりやへが節

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5-282(71)

一おぎやか思いぎや をこのみ/大道は げらへて/若松 植ゑ差ちゑ/神てだの 揃て/誇りよわちゑ/又按司添いが おこのみ/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又大君は 崇べて/又君々は 崇べて/又幅 広く/大道 げらへて

一おきやかもいきや をこのみ/大みちは けらへて/わかまつ うゑさちゑ/かみてたの そろて/ほこりよわちゑ/又あちおそいか おこのみ/又けおのよかるひに/又大きみは たかへて/又きみは たかへて/又はり ひろく/大みち けらへて

5-283(72)

一おぎやか思いが おこのみ/円覚寺 げらへて/祈りよれば/てだが 誇りよわちゑ/又按司添いが おこのみ/又大君は 崇べて/宮寺は げらへて/又君々は 崇べて/又上下は 揃へて/又地離れは 揃へて/又宮寺の 孵で水/おぎやか思いに みおやせ/十百末 十百歳す ちよわれ

一おきやかもいか おこのみ/ゑんかくし けらへて/いのりよれは/てたか ほこりよわちゑ/又あちおそいか おこのみ/又大きみは たかへて/みやてらは けらへて/又きみは たかへて/又かみしむは そろへて/又ちはなれは そろへて/又みやてらは すてみつ/おきやかもいに みおやせ/ともゝすゑ とひやくさす ちよわれ

あおりやへが節

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5-284(73)

一おぎやか思いが おこのみ/松並は 植ゑ差ちゑ/十百末ぎやめも/上下の 見物する 清らや/又按司添いが おこのみ/又大君は 崇べて/又君々は 崇べて/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又精の王なれば

一おきやかもいか おこのみ/まつなみは うゑさちゑ/ともゝすゑきやめも/かみしもの みもんする きよらや/又あちおそいか おこのみ/又大きみは たかへて/又きみは たかへて/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又すゑのわうやれは

あおりやへが節

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5-285(74)

一まかるこが おもろ/精の御殿 ちよわちゑ/つほに 御神酒 ぬき上げは/末 勝て/十百歳す ちよわれ/又大君ぎや 持ち成し/精の御殿 ちよわちゑ/又君の按司の 持ち成し/精の御殿 ちよわちゑ/又おぎやか思い加那志ぎや/精の御殿 ちよわちゑ/又聞え按司添いぎや/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に

一まかるこか おもろ/すゑのおとの ちよわちゑ/つほに みしやく ぬきあけは/すゑ まさて/とひやくさす ちよわれ/又大きみきや もちなし/すゑのおとの ちよわちゑ/又きみのあちの もちなし/すゑのおとの ちよわちへ/又おきやかもいかなしきや/すゑのおとの ちよわちへ/又きこへあちおそいきや/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに

あおりやへが節

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5-286(75)

一あかともいぎや おもろ/おぎやか思いに 知られ/島 添わて/十百末 ちよわれ/又あかともいぎや 宣るむ/又おぎやか思いが おこのみ/植ゑ差ちやる 若松/又按司添いが をこのみ/植ゑ差ちやる 若松/又大君は 崇べて /君々は 崇べて/又年 選び遣り/又月 選び遣り/又天ぎや下 鳴響で

一あかともいきや おもろ/あおきやかもいに しられ/しま そわて/ともゝすゑ ちよわれ/又あかともいきや せるむ/又おきやかもいか おこのみ/うゑさちやる わかまつ/又あちおそいか をこのみ/うゑさちやる わかまつ/又大きみは たかへて/きみは たかへて/又とし ゑらひやり/又つき ゑらひやり/又天きやした とよて   

5-287(76)

一おぎやか思いが おこのみ/げらへたる 御倉/百倉 引き寄せて みおやせ/又按司添いが おこのみ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又大君は 崇べて/又君々は 崇べて/又聞へ親泊/又鳴響む親泊/又十百末ぎやめも

一おきやかもいか おこのみ/けらへたる 御くら/もゝくら ひきよせて みおやせ/又あちおそいか おこのみ/又けおのよかるひいに/けおのきやかるひに/又大きみは たかへて/又きみは たかへて/又きこへおやとまり/又とよむおやとまり/又ともゝすゑきやめも

5-288(77)

一おぎやか思いが おこのみ/精の御倉 添ゑて/上下の宝/積で みおやせ/又按司添いが おこのみ/精の御倉 添ゑて/又大君は 崇べて/倉並みは げらへて/又君々は 崇べて/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又けさよりも勝り

一おきやかもいか おこのみ/すゑの御くら そゑて/かみしものたから/つて みおやせ/又あちおそいか おこのみ/すゑの御くら そゑて/又大きみは たかへて/くらなみは けらへて/又きみは たかへて/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又けさよりも まさり

5-289(78)

一英祖にやの家や/歓へ侍ら/誇り侍ら/又てだが家やれば

一ゑそにやのうちや/あまへやへら/ほこりやへら/又てたかうちやれは

5-290(79)

一いちやはなが おもろ/あぢはゑが 宣るむ/十百度/百浦添い ちよわれ/又天の 愛しやにす/里 一つ ちよわれ

一いちやはなか おもろ/あちはゑか せるむ/ともゝと/もゝうらおそい ちよわれ/又あまのかなしやにす/さと ふてつ ちよわれ

但一 点数 七十九